2015.11.04『次世代を創る若者集え!時代の変化から読み解くキャリアの歩み方』イベントレポート

こんにちは、Trunk編集部です。
10月21日に立教大学にて、初の就活生向けイベント『次世代を創る若者集え!時代の変化から読み解くキャリアの歩み方』を開催いたしました。当日は首都圏を中心に、50名を超える17卒就活生と有名企業の現役人事担当者が集まり、活気溢れる時間が流れていました。こちらでは、イベントのレポートを登壇パート中心にお届けいたします! 今回参加できなかった方もイベントの熱量を感じていただければ幸いです。

1.イベント概要


(1)服部先生による16卒の採用傾向と17卒のトレンド予測
(2)Trunk西元による新しい就活手法の紹介
(3)人気企業人事によるパネルディスカッション(17卒に求める人材像)
(4)企業と学生によるディスカッション

2.イベント詳細


■16卒就活の採用傾向とトレンド予測


まず、イベントのスタートは本イベントの共同開催者でもあり、「採用学」の第一人者であられる、横浜国立大学の服部泰宏准教授による基調講演からスタートしました。佳境を迎えている16年卒の採用活動の傾向と今後のトレンド予測についてお話しいただきました。

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今年から採用活動の開始時期が後ろ倒しとなったことで、選考解禁から内定までの期間はこれまでよりも約4カ月短くなりました。そのため、従来の採用活動とは異なる動きが学生側、企業側の双方で見られたといわれています。

まずは、学生の動きでいくと、ナビサイトを中心に活用した就職活動に取り組む学生がマジョリティであったことは変わりありません。既存の手法にとらわれず、就職活動に対して積極的にアクションを起こす学生が増えてきたことがこれまでとの大きな違いだと述べます。セミナーイベントやインターン活動に積極的に参加するだけでなく、「就職活動サークル」なるものを立ち上げたり、加盟したりする学生が登場し始めました。これまでに以上に学生側が積極的に企業とのコンタクトを取ろうとする傾向にあるそうです

一方で、企業の採用に関してみていくと、「採用活動ツールや採用に関する基準(求める人物像など)に関しては、多くの企業がこれまで通りの活動を継続させており、大きな変更点はあまりない。ただし一部では、これまでにはなかった新しい採用手法を導入する企業が登場しました。新しい採用の形が見えたことは、目覚ましい動向と言える」と服部先生は述べます。

新しい採用手法というのは、既存の採用フローにとらわれない選考方法のことを指します。例えば、チームラボ株式会社が導入した「卒制/卒論採用」は、書類選考などは一切なく、卒業制作・卒業論文で選考されるといった手法や、福島建機株式会社では、就職活動において自社を一社目の選考として受験した学生に最終選考パスを付与する「えこひいき採用」を今年から導入している。前者は、採用の入り口を変更させた手法で。後者は、採用活動をエンターテイメント化させたものです。

今回のイベントの中で服部先生は、『[就職についてどう思っているか]という質問を就活生1000人に聞いてみたところ、就活を楽しんでいる学生の多くは、「就活は勝ち取るもの」という考えのもとで行っていることがわかっています。彼らは就活を楽しんで活動していたのです。楽しんだ方が、結果もついてくることは証明されているので、就活は辛い、苦しいと思わずぜひとも楽しんでほしい。」とお話されていました。

先ほど挙げた新たな試みの事例にも、オリジナリティあふれる新しい採用手法にトライする企業があり、来年以降もこのような傾向はますます加速するだろうと予想されます。次年度以降、学生たちの就職活動に対する活動が多様化すればするほど、企業側の新しい取り組みや採用方法は増えていくように感じました。新しい採用手法や取組みに学生自身も飛び込んでみることが就職活動をより楽しんで取り組むことのできるステップかもしれません。

■有名企業人事が語る欲しい人材とは?


続いて、今回のイベントでは、人気IT企業の現役採用担当者を招いたトークセッションと学生からの質疑応答を実施しました。まずは、各社が求める人材、そして採用に対する考えた方をお話しいただきました。

一人目の登壇者は、ヤフー株式会社の金谷様。ヤフー株式会社では、理想の人物像として、「課題解決、爆速、フォーカス、ワイルドの4つを楽しむことができ、バリューを体現することができる方」、採用の基準は「やりきる力・考え抜く力」だと述べられました。理想の人物像については、ヤフー株式会社の採用ページにも記載があるのでご存知の方も多いかと思います。採用の基準は、社内の管理職500名へのコンピテンシー調査や経営層へのインタビューからの分析データとして、「やりきる力」と「考え抜く力」という言葉が非常に多く用いられていたことからこの二つのポイントとして掲げているそうです。

続いての登壇者は、面白法人カヤックの三好様。三好様は、主にエンジニアの採用企画を担当されており、これまで採用面接は一度も担当したことがないという異色の採用担当者です。そんな三好様は、「採用基準は会社的にはあるだろうけど、現場ベースでは特にない。強いて言うなら、面白いアウトプットを持っている人」と話します。エンジニアの多くは、自主的にサービスを作っていることが多いため、そのアウトプットがどれだけ面白いものなのかを見た方が書類を見るよりも早いんだとか。(カヤックでは、『作ったモノ選考』を実施している)

各社採用担当より採用基準に関してお話しいただいた後は、服部先生がモデレーターとなって、パネルディスカッションを実施しました。その中でも、引き続き採用面接で確認するポイントや面接で特に注意している点について学生からの質問を織り交ぜながら展開していきました。

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その中でも、学生の中でも気になっている人が多く、Trunk編集部でも聞いてみたかった「採用面接の際にどれくらいの時間で合否を決めているのか」という問いについての模様を少しだけご紹介いたします。

服部先生
「以前に研究協力を依頼して面接に立ち会わせていただいたことがありました。事前に、「面接でどのタイミングで合否を決めているのかをメモしておいてほしい」と告げたところ、ほとんどの面接官が、最初の5~10分くらいで合否が決めていました。残りをその判断の確認作業を行っていましたが、金谷さんはどうですか?」

金谷様
「僕の場合は0分です。会う前から大体決めた上で面接をしていますね。もちろん、ひっくり返ることもたくさんありますが、会う前から大体結論は決めて学生に会うようにしています。」

服部先生
「0分ですか!ちなみにどんなところを見られているんですか?」

金谷様
「面接の時間は、仰る通り『本当にその判断は正しいのか』の最終確認をしていて、提出された書類やこれまでの面接官の評価で自分の中での結論を決めて面接に向かいます。他の評価ポイントは、見た目の印象とかですかね?「容姿がいい」とかそういうことではなくて、部屋に入ってきた時の姿勢や雰囲気とかですね。この部分に関しては誰でも対策ができますし、対策した上で挑むのと挑まないのでは結果的に大きな差が生まれます。ぜひ、自分に自信を持ってトライしてもらいたいですね。」

服部先生
「面接の時間だけがアピールタイムだけではないってことですよね。待ち時間の姿勢や態度のような、面接の時間以外のところが結構見られているんですね。」

面接の時間、自分が話したこと以外にも評価のポイントがあったということは、就活生も目から鱗だったと思います。「面接時間だけが勝負」という小手先のテクニックではなく、就職活動全体を通して自分を知り、磨き上げるという意識だと大切だと改めて感じる時間でした。

ディスカッションの最後にはご登壇いただいたお二人から就活生にメッセージを頂きました。金谷様からは、「自己評価を低くしている人は、自己分析で落ち込みがちになり、就職活動が嫌になってしまうこともあると思います。ただ、仕事はつらいことの連続。だからこそ自分が楽しいと思うことを見つけるためにも自己分析はしっかりしましょう」、三好様からは、「周りで内定が出ると焦ったり辛いと思いがちですが、思えば思うほど自分を苦しめてしまいます。周囲の情報や噂に流されることなく就活を楽しんでください。続けられるものはきっと楽しいという感情にかわってくるはず!」という温かい言葉を貰ってディスカッションは終了しました。

このあと、登壇者含め、当日出席いただいた現役の採用担当者の方々と学生による座談会を開催し、「採用担当者が学生時代にどのような思いで就職活動をしていたか」、「働く上で大切にしていること」など、トークディスカッションの際には聞けなかったことを中心に質疑応答が行われました。

3.終わりに


本イベントでは、2017年卒予定の就活生に向けて就活のトレンドや採用者が見ている評価のポイントを惜しみなく紹介させていただきました。これから就職活動に臨む学生にとっては、初耳な情報から改めて考えるトピックまで獲得でき、実りある時間になったのではないかと思います。就活は情報戦ではありますが、聞くだけではなく、行動に起こして初めて今回のイベントに参加した意味が生まれてきます。聞いただけで実践した気分に陥ることなく、自分の将来の為に積極的にアクションしてもらいたいと切に願いします。すべての就活生に幸あれ!!

この記事を書いた人

TRUNK編集部

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