2015.09.11「ゼロヒャク!」第一日目トレーニングレポート

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こんにちは、Trunk編集部です。
9月5日に開催されましたGOB Incubation Partners株式会社様との合同トレーニングイベント「ゼロヒャク!」初日のトレーニングレポートをお送りいたします。

1.トレーニング概要


日時:2015年9月5日(土)13:00-17:00
場所:3×3labo(サンサンラボ)
トレーナー:GOB Incubation Partners株式会社 Co-Founder 山口高弘さん
身につくスキル:リーダーシップ力、課題解決力
トレーニング概要:事業立案のためのアイデア発案からエッセンスの抽出、モデル構築までの起業家体験プログラムを実施いただきました。

2.トレーニングの狙い


(1)0から1と事業を生み出す「起業家」の実務を体験する
(2)事業を1から100に広げる「企業家」の実務を体験する
(3)二つの実務を通しての自身のキャリア形成について考える

3.トレーニング概要


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・はじめに
トレーニングを始めるにあたって、講師の山口さんからこれまでの起業・事業立案に触れていただきながら、自己紹介をしていただきました。

山口さんは、19歳で起業をした時に、起業が特殊な行為であるという周囲からの受け止め方に強い違和感をもったと言います。山口さんは「三食と起業は同列」、ご飯を食べることと同じくらい、問題意識をカタチにすることは日常行為であると言います。
起業が日常行為と認知されていない現状に対して、「起業を日常化する」ことの一貫として、今回のセッションに参画してくださいました。

その中で講師の山口さんから次のような言葉が発せられました。

「事業とは自分が違和感だと思った瞬間から始められる」

これは、いまある世の中の当たり前に対して「こうあるべきではないか?」と自分で違和感を感じたら、マーケット分析や市場調査をしていなくても事業は作れるという意味の言葉です。

山口さんが一番最初に考案したのが、「家族単位のシェアハウス事業」。自身の留学経験から「親子の関係は1:1ではなくN:N。色んな親が自分にとって存在したっていいのでは?」と考えるようになったのがきっかけでした。シェアハウスというと、学生などの個人が共同で居住することをイメージされることが多いですが、複数の家族が同居するモデルです。このことにより、核家族化し様々なリスクをはらむ家族のリスクをシェアし、また子どもにとっても大人にとっても他の家族の姿を感じながら多様性をもった家族形成につなげるというものです。

しかし当時、事業を始めるにあたって300人に事前アンケートを行ったところ、300人全員が色んな家族が一つ屋根に暮らすことに関しての反応を示しませんでした。ここで100人くらいが「興味がある」と答えたら、この事業はきっと他の人が手を出していただろうし、自分が行わなかったと山口さんは言います。

つまり、起業家とは誰かの後追いではなく、自分だからこそできること、自分にしかできないことで事業を起こす必要があるのでしょう。山口さんは「シリアルに事業を創りだす」ということを身に着けてもらいたいと述べ、講義がスタートしました。

・ユーザー発見と理解
(1)自分の身のまわりに実在するユーザーを想定する個人ワーク
(2)ユーザーが抱える課題を理解するグループワーク

今回のトレーニングでは、山口さんが考えるイノベーションを起こすために必要なポイントを軸に「家族のコミュニケーションを革新するおもちゃでイノベーションを起こす」という課題をもってグル―プでのトレーニングが展開されました。一つ目が「ユーザーの発見と理解」だといいます。

ユーザーといっても、それは大勢ではなくたった一人でいいのです。「実在の一人の当たり前を実現する」ことが大事だとのこと。「たくさんの人の当たり前を叶えようとするとうまくいかない。誰か自分の周りにいる一人ための当たり前を実現することでいままでになかったものが生まれる」と山口様は述べておりました。

今回まずは、家族間コミュニケーションに課題を抱えた一人のユーザーを想定し、そのプロフィールと日常や課題を共有し合いました。続いて、グループで共有したユーザーの中から一人に絞り、「何が問題なのか?」、「なぜその課題を抱えているのか?」というユーザーの本質に迫るヒントの洗い出しを行いました。

・インサイトの定義
(1)ユーザーが持つ願望と矛盾からインサイトを定義する
(2)インサイトを基に課題解決のためのチャレンジを考案する
先ほどの「ユーザーの発見と理解」で行ったワークから個人の不を見つけることができましたが、課題が解決されるわけではなりません。それは、個人の不の中に矛盾が生じているからです。この矛盾を見つけることでユーザーのインサイト(いいな、欲しいなと思うポイント)を定義することができるのです。

山口さんは、「願望実現と、それと矛盾する制約解消という、いずれかに取り組むだけでは表面的な課題解決にしかつながらず、両方を同時に実現・解消するような解決方法(例えばヒートテックでは、薄着という願望と、寒くないという制約解消を同時に実現し、薄くて暖かい衣服を成立させている)を導き出すことが必要」とインサイトの定義の重要性を語っておりました。

・アイデア発想と転換
(1) アイデア発案ワーク
(2) アイデアのエッセンスの抽出と統合
アイデアは、センスが問われるものではありません。くだらないものでも構わないから数を多く出すこと、そして、出来る限り言葉や絵にして表現することが大事だそうです。

アイデアを出した後は、そのアイデア同士を結び付ける作業が必要です。アイデアは、そのアイデアが持つエッセンス(長所)だけを抽出すれば、どんなにかけ離れたものでも、統合することができるのです。そして、「アイデア同士がかけ離れたものであればあるほど、エッセンスを統合させることができればビッグアイデアが生まれる可能性が高い」と言われているそうです。

・トレーニングを終えて
今回のトレーニングでは全体を通して、受講者の皆さんが初めて体験するワークも多く、頭を悩ます時間も多かったように見受けられました。

実際に参加した学生からも、「今回のトレーニングを通して、いままではアイデアを出してそこで終わりだったが、1つのアイデアを細かく分解して考えたり、量を出すだけでなく、
組み合わせてみたりすることが重要だと気付いた」という声を聞くように、アイデアのエッセンス統合は、これまでの学生生活ではその重要性に気付くことはもちろん、なかなか行うこともなかったのではないかと感じます。

さらに、インサイトを定義するワークでは、願望と矛盾から見つめるユーザーの本当に求めているポイントを定義することは、これから社会人になった際に事業立ち上げや既存事業の成長を担当する際にもきっと活用できる考え方と方法を身に着けることができたのではないでしょうか。

4.講師よりコメント


「神経科学的に意志と実現可能性は比例するという発表がされている。つまり、出来ると思うという実体験や成功体験をいかに積むかという事が大事になってきます。少しでも時間があるのであれば、自分の可能性を広げるためにも問題意識をもつ習慣をつけて、その問題を解決するために考え、行動することに時間を割いてほしいです」。

GOB Incubation Partners株式会社 山口高弘さん この度は誠にありがとうございました。

※今回のプログラムは、10月28日に再び、GOB Incubation Partners株式会社様と共に開催することが決定いたしました。(詳しくはこちらからご覧ください!)今回参加できなかった方はぜひ、起業家が教える学生生活では絶対に体験できない事業立案を体験しに足を運んでみてください。今回参加された方でもう一度トレーニングを受けたいと考えている方ももちろん歓迎です!

この記事を書いた人

TRUNK編集部

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