2018.07.30なぜ部下へのフィードバックがうまくいかないのか?

スクリーンショット 2018-07-30 16.24.49

今回は現場でなかなかうまくいかない部下へのフィードバック、その原因を解説していきます。

フィードバックが受け入れられない原因


1.フィードバックが間違っている
フィードバックを拒む一番の理由はフィードバックが間違っていることです。他にもアドバイスの内容が悪い、評価の仕方が不公平、自分に関する情報が古いなどがあげられます。

2.人間関係
フィードバックは、くれた相手が誰かによっても見方が変わります。相手の説得力のなさや信頼性のなさ、動機の疑わしさなどから、フィードバックをあなたからはもらいたくない、本当の原因はあなたなのにこちらのせいにしようとしていないかとなってしまうことがあります。

3.アイデンティティ
自分を批判する言葉が耳に入ってくると自分のアイデンティティを攻撃されたと感じ、反撃の準備か逃げ出す準備をしてしまいます。そうすると実りある会話に専念できなくなてしまいます。

4.受けとる側との認識の不一致
フィードバックがうまくいかないそれ以外の原因として、受けとる側の期待するフィードバックと与える側がしているフィードバックのタイプが違う場合がある。例えば感謝を期待していたのに評価のフィードバックをもらった場合です。

その他、フィードバックを与える側と受けとる側の解釈が異なる場合、例えば与える側は指導のフィードバックを与えているつもりなのに、受けとる側は評価のフィードバックと受け取っている場合などです。

うまくいくフィードバックのポイント


フィードバックの目的を一致させる


フィードバックがうまくいかない原因の一つに、フィードバックのタイプを混同してしまうことがあげられます。
まず、フィードバックの目的を一致させること。そのためにフィードバックを与える側は以下の質問を考えることをお勧めします。

・フィードバックを与える/受けとる目的は何か?
・自分から見てその目的は正しいと言えるか?
・自分以外の人から見てその目的は正しいと言えるか?

指導・感謝と評価のフィードバックを分ける


そして、指導と感謝のフィードバックはできるだけ評価と分けることです。たとえ改善すべきことを学ぶつもりでフィードバックにのぞんでも、自分は「期待以上」の貢献をしたつもりが、「期待通り」との評価しかもらえなければその先の言葉は耳に入りづらくなります。

その場合、評価のフィードバックを最初に行い、少なくとも数日できれば1週間あけて感謝・指導のフィードバックを行うのが良いとされます。そして指導と感謝のフィードバックはどちらもそれが必要なときにその場でもらわないと効果が薄れるため、毎日でもプロジェクトごとでもいつでもできることが理想です。

フィードバックにおけるコミュニケーションのポイント


現場においては部下の求めるものを上司(フィードバックを与える側)が理解した上でフィードバックをすることが重要です。さらに、上司と部下という関係ではフィードバックを伝えるだけではなくそれを基に部下に「変化」してもらうことも重要です。

部下の変化を促すコミュニケーションのポイントとして、クルト・レヴィンという心理学者の理論を基にした態度変容の3ステップを紹介します。是非このポイントに沿って自身のコミュニケーションを振り返ってみてください。

態度変容の3ステップ


ところで皆様は四角い氷を丸い形に変えようとするときどうしますか?

アイスピックを使ってガンガン、ではなかなか思うとおりの丸にはなりませんし、力加減を間違うと割れてしまいます。四角い氷を綺麗な丸にするには、まず四角い氷をいったん溶かして水にする(解凍=アンフリーズ)、次にその氷を丸い容器に入れる(変化=チェンジ)、そして再び冷やして氷にする(再凍結=リフリーズ)必要があります。

人の気持ちも同じです。ともすると「変化」させようとアイスピックでガンガン、「なんでこうしないんだ」「もっとこうしてくれ」としてしまいます。その結果、フィードバックした内容を実行していない、実行したふりをして効果が出ないなどのことが起こります。

人の行動を変えたいのであれば、まず気持ちを溶かすことから始めるべきです。そのために、一方的に戦略を語る、指示を出すのではなく、相手の考え方やずっと続けてきた仕事のやり方などを聞き、理解して共感することが相手を「変化」させることにつながります。

スクリーンショット 2018-07-30 16.24.49

この記事を書いた人

COO

元Deloitteグループ、リンクアンドモチベーション出身のコンサルタント。 トレーニングや教育制度設計などの人材開発、採用や組織づくりなどの組織開発のコンサルティングに従事。人材育成・採用・モチベーションなど得意分野や好きな分野もHR領域。 セールスでは新規事業分野においてDeloittグループ、リンクアンドモチベーション両社でトップセールスを獲得。